ハダニが既に発生している株への対処法
先日、ジュエルオーキッドの育て方・育成管理方法の記事で、オルトランDXを使用したハダニ対策を紹介致しました。
「しかし、それではハダニが既に発生している株への対処法が分からないよ〜」と言った声もあると思います。
このページでは私が実践している既にハダニが発生しているジュエルへの比較的安全な対処法を解説していきます。
ジュエル以外の植物にも役立つかかもですので、参考にしてみてください。
ハダニが発生しているジュエルへの対処法
まず結論としまして、私がオススメする対処法は
・目視をしてハダニが原因か究明
・水責め攻撃
・スプレー散布攻撃
・粒剤農薬で防衛
・経過観察・定期散布
というものです。
対処法といっても害虫の種類やパルダリウムなどで一緒に育成している生体の有無など、人それぞれ環境や方法にも違いがあります。
ですので、推奨している王道と言いますでしょうか、うちでトライしている基本的なハダニ対処法をさらに詳しく解説していきます。
手順① – 目視
まず、最初に葉が痛んでいるけれど、本当にハダニが原因かどうかを探る必要があります。
ハダニの多くは葉裏や茎などに発生する場合が多いです。
そこを重点的に、眼鏡ルーペなどを用いてハダニ本体やタマゴなどを探してみましょう。
手順② – “水攻め”攻撃
ハダニは基本的に水が苦手です。
鉢から株を抜き、発生箇所を重点的に20-25度ぐらいのシャワーでよく流しましょう。(水圧で植物を痛めないように注意です)
その後、半日程度水に浸水させてもいいでしょう。
私は2.3日沈めたりする事がありますがオススメしません。
手順③ – “薬剤散布”攻撃
水責め攻撃をした後は新芽までしっかりと水を切り、いよいよ薬剤散布です。
私が、実際使用している薬剤は、 ベニカマイルドスプレーです。
ベニカマイルドスプレーは有機JAS規格(オーガニック栽培)で使用可能な食品成分から生まれた殺虫殺菌剤です。
こちらを散布します。(※パルダリウムやテラリウムなどで生体がいる環境で育成している場合、使用しないで下さい。)
私の場合、葉になるだけ散布痕を残したくないのと、発生箇所が葉裏の事が多いので、葉裏に散布しますが、推奨されている訳では無さそうです。
ベニカマイルドスプレーの使い方の動画がありましたのでコチラにはっておきます。
より効果の長続きするベニカファインスプレーを使用しているジュエル育成者さんも居ますが、私は使用した事がないのでレビューは出来ません。
手順④ – “オルトランDX”で防衛
新しい用土や水苔で植え付けた後、 オルトランDX で防衛します。
株から少しだけ離してパラパラっと撒きましょう。
(※パルダリウムやテラリウムなどで生体がいる環境で育成している場合、使用しないで下さい。)
私の場合、ツブツブが残るのが嫌なので、ぬるま湯で溶いてピペットで与えたりします。
これで効果を実感出来なかった事は無いですが、メーカー推奨の方法ではありませんのでオススメしません。
手順⑤ – 経過観察・定期散布
手順③で紹介した ベニカマイルドスプレーですが、ハダニの成虫に効果があっても、実は卵には効果がありません。
なので私は、一週間ほどの間隔で3回ほど散布しています。
-最後に-
詳しく解説してみましたが、一度傷んだ葉は完全には治癒しません。
また、葉に薬剤散布跡が残る事もあります。
更に上記で紹介した方法は、同じ環境でヤドクガエルやイモリなど飼育している生体がいる場合、使えない方法です。
私は今のところ ベニカマイルドスプレーとオルトランDXで経験した事ないですが、薬害が起きてしまう可能性もあるでしょう。
ですので、有害害虫を発生させない環境を模索してみてください。
ジュエルオーキッドの育て方・育成管理方法を参考にしてみてください。
私は現在、生体と一緒に育成していないので実践していないですが、一緒に育成している方が使用している商品を1つ紹介して終わりにしようと思います。
あなたの大切な株が本来の美しさを取り戻して、最高に美しく育っていく事を願っています。
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