ジュエルオーキッドの育て方・育成方法・管理方法


ジュエルオーキッドの育成方法が分からない。育成のコツや注意点を知りたい!蘭(らん)は難しいイメージがあり購入を避けている。など様々な悩みがあると思います。

このページではジュエルオーキッド専門ブリーダーが育て方やポイント、管理用法を徹底的に解説していきます。


-ジュエルオーキッドとは-


基本的にはギラギラと光り輝く葉脈が葉が特徴的な地生蘭の総称で、主に東南アジア原産のものが主流です。
和名では宝石蘭として昔から愛されている植物です。


代表的な属として、Macodes(マコデス)属Anoectochilus(アネクトキルス)属Ludisia(ルディシア)属Goodyera(グッディエラ)属Dossinia(ドッシニア)属(他省略)などがあります。

日本にも、代表的なものとしては、キバナシュスランナンバンカゴメランシュスランミヤマウズラガクナンカゴメランなどハチジョウシュスランの仲間(他省略)など数多く自生しておりますが、一部を除きその多くがギラギラとした葉脈を持っていない事が多いです。


-ジュエルオーキッドの育て方-


まず結論としまして、私自身がオススメする基本的な育て方は、

温度は20-25℃ぐらいが理想。
湿度は60-80%が理想。
高品質の水苔で植え込んであげる。
お絞り程度の水分量を目安にしてスプレーで水やり。
ハダニや葉焼けや病気などにも注意をしてあげる。

というものです。

一言でジュエルオーキッドといっても多種多様で様々な種類があり、人それぞれ育て方にも違いがあります。

ですので推奨している王道と言いますでしょうか、うちでの基本的な育成方法をさらに詳しく解説していきます。

ジュエルオーキッドの育て方・育成方法・管理方法






・温度


20-25℃ぐらいが理想的です。

東南アジア原産の種であっても、標高の高い場所に自生するものが多く、高温多湿を嫌がる種が多いです。30度を超えない環境、超えるなら通気をとるなど蒸れを防ぐ様に心がけましょう。

低温については、さほど気にかけなくて大丈夫な事が多いです。とは言っても、一桁を下回る様な環境は嫌うものが多いので、エアコンやパネルヒーターなどで保温してあげる方が良いです。

個人的にはピタリ適温が様々なサイズがあり、使いやすくお勧めです。




・湿度


60-80%が理想的とされますが、しっかり抜根した大株ではほとんどの種が常湿育成可能です。

蒸れに弱い植物ですので、夏場の暑い時期の密閉など、蒸れに注意をしてください。

ケージを使用する場合、保湿も可能で通気性があるタイプがオススメです。




・植え込み材


水苔硬質赤玉土鹿沼土など無機系の用土、ペレポストや苔など様々な植え込み材で可能です。


・水苔の場合
個人的には、水苔が扱い易くおすすめです。

水苔が黒っぽくなったり茶色になったりする前に根の状態確認も兼ねて植え替えをしてあげましょう。

定期的に早めに植え替えるのであれば、チリ産のもので問題ありません。



高品質な水苔を選択するならば、ニュージーランド産の3Aランク以上を選ぶと良いでしょう。



・用土の場合
用土育成の場合は中粒の硬質赤玉土鹿沼土を使用した混合用土に、発酵バーク”ネオソフロンα Sサイズ“を多めに混ぜ込んでいます。

水やりを高スパンでやりたいなど、状況に応じて軽石も混ぜ込みます。

ネオソフロンαは、乾けば茶色 濡れていると黒っぽい色になるので、化粧砂としても優秀なので、オススメです。また、 水苔と同じく燃えるゴミで廃棄できる辺りも気に入っております。


類似品のバークは色々とありますが、質の悪いものを使用するとPhがおかしな事になったり カビなどが発生したりする事があったので、ジュエルの育成には使用して居ません。




・水やり


水苔の場合、霧吹きなどで水をあげるのがやり易いです。

その際、水苔を手で触れて触ってみて、“絞ったおしぼり”程度の水分量が良いです。あまりビチャビチャが続くと根腐れの原因にもなりますので、気をつけましょう。

私は通気をとる為に、しっかりと発根している株は、水苔が乾燥してから水やりをする事が多いですが、タイミングがズレてしまうとトラブルを起こしてしまったり、新しい根の展開スピードが遅くなったりデメリットもありますので、慣れないうちは正直おすすめしません。
絞ったおしぼり程度の水分量を維持するのがおすすめです。


管理数が少ないうちは100均などのスプレーで問題ないですが、ある程度増えてきたらノズルの細くて長いタイプのスプレーが使いやすいです。

私はこちらを使用しています。霧もかなり細かく特におすすめです。


電池式スプレー蓄圧式スプレーも数を管理するなら効率的ですが、パーツが多くホースの道中で水漏れが発生することがあったり、タンクの持ち運びに疲れたりするので、日常管理ではあまり使用していません。


用土の場合は、水苔とは対照的に、鉢底から充分に流れ出るぐらいしっかりと水通しを行っております。




・肥料


基本的には水だけで育成可能です。

早く大きくしたい、大きな葉を展開させたい、など目的がある場合、ごく薄めに与えております。

また植え替え後の約1ヶ月と調子を崩した株には与えておりません。


ハイポネックスを3000倍希釈ほどで与えてあげましょう。



私は肥料に関しては特に拘りが強いので、普段はハイポネックス・ハイグレード観葉植物を使用して、花芽を上げ実生させる株にのみ↑の ハイポネックスを与えるなどしておりますが、水と水苔のみでも育つ植物ですので、そこまでしなくて良いかと思います。





・光や置き場所


直射日光など強い光は特に嫌います。カーテン越しの自然光や、室内光で育成可能です

しかし、LED照明など当ててあげると、色が上がったり綺麗な葉姿で育成できる事が多いです。せっかく美しい葉なので、葉焼けしないように導入直後は特に小まめに観察してあげましょう。

うちでは業務用のLed育成灯を使用し、生産・管理しております。(葉焼けを起こしにくく育成も早いため気に入っています)


しかし、見た目が良くありませんので、水草用のライトがおすすめです。





・注意すべき害虫


特に注意すべきはハダニやカタツムリ・ナメクジなどの食害です。

葉面散布するタイプは、せっかくの綺麗な葉に散布跡を残してしまったりするので、用土に撒くタイプがオススメです。うちで使用しているのは、オルトランDXです。

特にハダニは定期的な対策をしていた方がいいです。(※パルダリウムやテラリウムなどで生体がいる環境で育成している場合、使用しないで下さい。)


ナメクジやカタツムリは外から入ってこないと発生しない為、ケージなどを使用していて現在、発生していないなら対策は不要です。しかしながら、発生させてしまうと対策が必要になってきます。

個人的に一番効果を感じたのがスラゴです。

ただ、撒いてからしばらく経過すると分解の為にカビが発生するので、少し株から離した場所に撒くのが良いかと思います。


ナメクジやカタツムリなどは、生産苗を選択する。信頼の出来る生産者や店舗などから購入する。

などなるべく持ち込まないように気をつけましょう。


「既にハダニが発生しているけど、どう対処すれば良いのか分からないよ~」といった方は別の記事で詳しく解説してますので、ご覧下さい。





・注意すべき病気


枯らしてしまう要因で、菌が原因で起こるものがあります。

うちでは土壌の菌バランスを良くさせる製品を使用しています。菌力アップやクレビオといった製品を水やり時に使用しています。

以前までは、菌力アップを使用していたのですが、入手のし易さや価格面から最近はクレビオを使用しています。



-最後に-

ここで育成したやり方は、あくまで一例であり、育成方法に正解は無いと考えております。

よく観察してジュエルが現在どの様な状態なのか、何を求めているのか観察し、何かあった際には対応する力が重要かと思います。

注意点など沢山書きましたが、植物自体が健康的に育成する事が出来たら、さほど気にしなくて良いかとも思います。

あなたの大切な株が最高のポテンシャルを発揮して美しく育っていく事を願っています。

是非、楽しみながら育成してみてください。





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